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自転車。パーツ。カオス

去年の早い時期から、Karate Monkeyにワイドリムと大きいタイヤの組み合わせを試していた。フロントディレーラーのケージでタイヤが擦れるのをなんとかしようとあれこれ楽しんだ。Rabbit Hole リムと Maxxis Ardent 2.4 インチタイヤの元になった初期のプロトタイプを使っていた。「Monkey Nut V2」[MNV2] っていう役に立つ金具 [フレームに付いてるやつ] が役にたった。

茶色い木の扉 2 枚の前に停めたグリップとシートが革製の黒色の Surly Karate Monkey ブラックバイクの左側面

Surly フレームのいくつかは、Karate Monkey から始まって、ディレーラー ハンガー付きの水平ドロップアウトが装備されている。このフレームは、それにふさわしく「Karate Monkey Dropout」と呼ばれている。巧妙な市場戦略だと思うよ。この組み合わせの理由は、ディレーラー付きのシングルスピード用マルチギア ドライブトレーンかギア内蔵ハブを使えるようにするからだ。全てごく簡単にできる。

Surly Karate Monkey バイクフレーム - グリーン - 水平ドロップアウト拡大 - 芝生が背景の右側面

多くのフレームの場合、ギア駆動形式にしたら、ホイールはドロップアウトの中でフロントディレーラーを使って異常なく完璧に前へ向かって走らせることが出来るんだ。これは完成車でも言えることで、当社はうまく一緒に機能するタイヤとディレーラーを選んでいる。しばらくの間は、大手ディレーラー メーカーの二社が製造したフロント ディレーラーの多くが「マルチ プル」バージョンだった。これはショップや顧客にとって素晴らしい革新だったが、Karate Monkey にはそうじゃなかった。以前は六つの異なるバージョンが必要だったものをカバーするのに、ショップはシート チューブ シムが付いてきた一つのモデルのディレーラーを在庫するだけで済んだ。より簡単な在庫管理と、何かを特別にオーダーしなくても、顧客がショップへ飛び込んでフロント ディレーラーを買える可能性が高かった。副作用の一つは、当社のフレームで分かるように、あれほどの調整可能度はタイヤのクリアランスを奪った。同時に、タイヤのメーカーは大きい 29’er タイヤが良いことに気が付いて、2.3 インチとかそれより大きいタイヤが入手できるようになった。これは素晴らしかったが、起こりつつあるクリアランスの問題の助けとはならなかった。これらが入手可能になった時が、当社が Karate Monkey のタイヤにある種の問題があることに気づいた時だった。その結果、オリジナルを多少修正した後、Monkey Nut バージョン 2 [MNV2] が生まれた [又しても巧妙な市場政略]。単にフレームのチェーンステイを長くしても良かったのだが、そうするとシングルスピードや 2.1 インチタイヤに乗っている人や、マルチ プル ディレーラーを使わない人を不利にする。これらの人は [Surly 従業員も含めて] 可能ならより短いリヤ センターをまだ欲しがっていた。

この小さな部品は、Surly フレームの顧客/オーナー/メカニックに、ホイール取り付け用の素晴らしいデッドストップを与えてくれる。このデッドストップはフル フォーワードから 14mm 後方だ。大きなケージを持つディレーラーと大容量タイヤを使っている場合、クリアランスの問題があるかも知れない。MNV2 はホイールをディレーラーから離した位置にして、これは MNV2 無しでもできるが、MNV2 を使うとホイールの位置付けを一定にするので、ブレーキ [ディスクかリム] が常に調整されているようにする [MMV2 を使わないとかなり難しい]。これは又、ホイールがしっかり固定されていない場合 [これは誰にも一度は起きる、認めろ] に、ホイールが前に引っ張られるのを防ぎ 、シングルスピードではそれほど大事ではないけれど、タイヤとフロント・ディレーラーの干渉の可能性がある場合は、ディレーラーの損傷に繋がる。

当社では Monkey Nuts に KM ドロップアウトもしくは Troll ドロップアウトを使っているフレームと一緒に供給しているが、これは便利なものだ。例えば当社の Krampus では、MNV2 無しでフレームを 1x__ セットアップにして、より短いリヤ・センターにできる。フロントディレーラーのギアレンジを広げたいなら、MNV2 をドロップアウトに収め、当社のオフセットされたダブルクランク [Mr. Whirly MWOD もしくは OD Crank] を合わせるといい。これによってフロントシフティングクリアランスがたくさん得られるよ。