今では 135mm スペースのハブも使えるんだけど、最近まで{sp}このスペースのハブは全部リア用だと考えられていた。 しかし「ファットバイク」は人気が出たので、多くのメーカーがファットバイク用ハブ、フォーク、フレームオプションを販売するようになった。中にはちょっと作動が違うフォークやハブを作るメーカーもあって、何が何と動くのかについてはちょっと混乱するようにもなった。 君のフォーク、ハブ、ブレーキとの互換性を考えると、もちろんハブのスペースをフォークのスペース (O.L.D. またはロックナットの内寸で参照) に合わせる必要があるけど、もっと考えなきゃいけないことがある。 ディスクローターのラインアップを適切にキャリパーに合わせるには、2 つしなければならないことがある。
1) ディスクハブをデザインする時に、ローターとドライブしていない方のロックナットの距離を考慮しないといけない。 この距離は多かれ少なかれ標準化されてる。つまり、ハブメーカーからフロントハブを買うと、ほとんどの場合、ローターとロックナットの距離は同じだ。 「フロント」ハブのローターとロックナットの距離は、リアのそれとは違うんだぜ。
2) 同様に、フォークやフレームについているディスクカリパーはローターと適切に並ぶよう特定の姿勢で位置づけられないといけない。そして、ローター・トゥー・ロックナットと同様、フロントとリアは異なる基準でできている。
Pugsley を設計した時、135mm ハブスペースのフロントとリアを採用して、フロントホイールとリアホイールを交換できるようにしたので、君のフリーハブのボディが人里をはるか離れたようなところで急に止まっちゃうような事態になったとしても、予備のギアを使えるようにしたんだ。 誰もがこの機能を使うわけでもないけど、部品をぶっ壊すほどの状況で乗ってるライダーにとっては、なかなか便利な機能だよな。 その頃には 135mm スペースのフロントハブを用意していなかったから、リアハブとリアブレーキでフォークを操作するというのはアリだった。 最近では大量の 135mm リアハブだけじゃなくて、135mm フロントハブも供給してるんだけど、これは実はリアハブのように設計したけど、歯は追加してないんだ。 ファットバイクのフォークも 3 つ用意してるよ。 ストック Pugsley フォークには 135mm のスペースとオフセットがある (脚線美がすごいんだ)。 このフォークにはリアハブとリアキャリパーアダプターを使わなきゃいけない。 次にハブスペース 100mm の Pug フォークをオファーするけど、こいつにはフロントキャリパーアダプターとフロントハブを使う必要がある。 簡単なことだ。 ややこしくはないよな? じゃ、次。 オフセットの無い (つまり脚線美はそれほどでもない) 135mm フォークには、リアハブローターオフセット寸法とフロントキャリパーアダプターに合わせてデザインしたハブが必要なんだ。 そのためには、135mm オフセット無しの Pug フォークにはフロントキャリパーアダプターが要るんだが、リアハブを使う必要がある。
ふぅぅぅ! これを読み切ったら、大学の学位を得られるね. たぶん、簡単なまとめが必要だ。
(1) オフセットフォークはリアディスクキャリパーの必要性がある。 それぞれのノンオフセットフォークはフロントディスクキャリパーアダプターが不可欠。
(2) 100mm パグフォークはスタンダードフロントハブを使用する。 135mm フォークは両方ともリアハブを使用する。
(3) Surly は確かに多くのリアハブ (ギアを受け入れる) を供給してるし、135mm ハブ (ギアを受け入れない) もだ。これはフロントハブみたいに見えるけど実際はリアハブで、ローターからロックナットへの寸法はリアハブの標準値だ。 ギアを受け入れない、フロントローターからロックナットまでの距離でデザインした 135mm ハブを作っている会社もある。 そういうのは Surly のフォークでは動かない。 フロントローターからロックナットの寸法でデザインしたハブに合う 135mm フォークを作っている会社もある。 そういうのは Surly のハブには合わない。