まさか。このポストの掲載で Long Haul Truckers のキックスタンドの取り付けについて届くメールを防げると思ったのに。逆に内容が俺らの反キックスタンド姿勢(俺らは反キックスタンド派なの?そんなことを言った覚えがないけど)に対する怒りから、それに対して懸念を示す大量メールが送られる原因となってしまった。前は関心なかったけど今はキックスタンドに高い関心をもってる連中や、チェーンステイをダメにしてしまって、俺らがこういったからって俺らに責任をもたせようとしている連中だ。おやおや。試しても儲からない。
このような大量メールは過去のことになったみたいだから、この投稿は、キックスタンドを追加するにあたっての専門的な知識と潜在的な落とし穴をみんなが理解するのに役立つものとして放っておこう。俺たちは政治目的じゃなくて、教育目的にしたいんだ。キックスタンドが好きかい?ま、いいや。とにかく読んでみて。考えてみて。君にぴったりのものがなければ、答えは:忘れちゃえ。何をしているか正確に理解していない限り、キックスタンドは使わないほうがいいよ。以下の本文は数か月前、確か2010年の4月か5月に初めて公開された。みんなから寄せられた質問や懸念をベースに若干の編集を加えたけれども、ほとんど手を加えていないよ。君のママとは違うんだ。
**********************************************************************************************
たまに、Long Haul Trucker にキックスタンドを取り付け、チェーンステイをぶり壊した話を聞く。君たちには不幸せなニュースだと共感できるけど、キックスタンドを取り付けるあたって、前もって問い合わせをすることの価値が分かる人はほとんどいない。結果として、人々の大半はフレームを壊した後にだけ、俺らに連絡してくる。
取り付ける前に問い合わせてくれたら、寝かせた自転車は倒れるわけがないという当たり前のアドバイスを知らせたのに。しばしば、自転車を寝かせたくない時に、自転車を寄りかからせる木とか建物がある場合がある。でも、例えば重い、荷物を積み込んだツーリング自転車等の場合は、キックスタンドがあったほうが良い場合もある。キックスタンドを使う人がいるというのは避けられないことだから、将来気まずい会話をしなくても済むように、ここではっきりさせよう。
もしキックスタンドのクランプボルトをきつく締めすぎると、あるいは緩めすぎると、Long Haul Trucker のチェーンステイ (と Surly の他のフレームも) をぶっ壊してしまう。なぜかと言うとチェーンステイのチューブ壁が、そんなに厚くないからだ。だからぶっ壊したり、曲げちゃったりするんだ。LHT チェーンステイは強度と重量の比率を最適化するように選んでいる。その目的はリアのトライアングルに起こる好ましくないねじれを最小化し、かつ、さまざまな距離でギアの変更を手元でできるようにすることなんだ。これはチェーンステイをマウントしたキックスタンドが与えるクランピング力のために特別に設計した訳じゃない。もちろんステイを厚くできるんだけど、そうすると性能が落ちるし、たまに使うと便利なキックスタンドのために乗り心地を犠牲にするつもりはないんだな。キックスタンドはステイを邪魔せずに安全に、効果的に取り付けられるから、ステイを厚くするのはそんなに凄い解決法でも無かったりする。じゃ、ステイの下のキックスタンドの取り付けプレートをひとつ追加しないのはなぜか?それは、プレートの溶接で、それでなくてもデリケートな部分に熱が伝わることになる、つまりもっと厚い壁状のステイを採用することになってしまい、そうするとまた設計の目的と乗り心地の良さという課題に戻ってしまう。どっちにしても、カッコ良くなかったし。
いままでは、ボトムブラケットに接するチェーンステイの上下にクランプで取り付けるキックスタンドについてしか取り上げていない。通常は、ドライブ側のシートではない、チェーンステイの周りにクランプする後部取り付けのキックスタンドを好む人もいる。悪いけど、これは機能しない。このタイプは、当社独自のドロップアウトの形状と連動するスペアスポークホルダーの配置のために、ほとんどの Long Haul Trucker で機能しない。Surly ロゴのない旧式のドロップアウトはこれらのキックスタンドと上手く動作するかもしれない。
Pletscher などの2脚のキックスタンドをお勧めする。このようなデザインは、荷物を積んだ自転車が1本脚のキックスタンドに寄り掛かったときにかかるポテンシャルと比較して、チェーンステイの柔軟性のポテンシャルを減らすのに役立つんだ。さらに、脚が一本余計にあることとその配置により、経験上最も安定していると言えると思う。
その短所と長所は:キックスタンドを自転車に取り付ける時は注意を払う。移動したり緩んだりしないように必要最低限の力を使う。ボルトを締め付ける時には良く観察する。一番大事なことは: 機器を確認することだ。必要な時にすぐに止められるように何が起こっているかを観察するんだ。さらに、クランプ、チェーンステイ、締め付けボルトやナットを時々確認して、すべてが順調であるようにするんだ。キックスタンドプレートとステイの間に、クロスバーテープや、古くて薄くなったタイヤやゴムチューブの断片を使う人もいる。これはキックスタンドの小刻みな動きを防ぐのに役立つので、キックスタンドをあるべき場所に収めるのに必要なトルク量を減らせるんだ。でも、これは特効薬じゃない。機器を確認する。
わかった?