Surly フレームにデカールを貼る／剥がすには

ステッカーにはクリアコートをかけていない。 ずっと前にちょっとだけやったことがあるけど、その時だけ。 そうなんだ、フレームのステッカーは擦れてくる。 ただ、擦れたステッカーがかっこ悪いと思ったことはない。 実は、それが名誉の勲章だと考えている。それだけバイクに乗ってるってことだから。 ステッカーをむき出しにするもう一つの理由も悪くない考えだと思う。 それは、クリアコートをかけるにはコストがかかるし、それを価格に乗せなきゃならない。 そんなの払いたくないだろう。 だからクリアコートをかけたかったら塗装屋でやってもらってくれ。 自転車のロゴはいらないという人もいるな。盗まれるから。 白いステッカーより黒がいいという人もいるし、その逆の人もいる。 自転車で宣伝したくないという人もいる。 フレームを塗り直してからステッカーを付けたい人もいる。人それぞれだ。 全モデルのフレーム用に、黒と、白地に黒のアウトラインの 2 種類のステッカーキットを売ってるのはそういうわけだ。

フレームに付いてるデカールを取り外したい、または新しいデカールを付けたいなら、ちょっとばかり役に立つお勧めがある。 あくまでお勧めで、神の声じゃないぜ。 経験がモノを言うんだ。 やったことある人がいたら、手伝ってもらうんだ。 我慢も大事だ。 落ち着いて、じっくり考えてやる。 それで時間とお金が節約できるし、腹も立たないと思うよ。 それから「ホット」な塗装用シンナーや接着剤の除去剤、例えばナフタ、アセトン、ペイントストリッパー、オーブンクリーナーなどは決して使わないこと。 ナイフファイトにマシンガンを持ち込む必要はない。 石油スピリットや Goo Gone の洗剤といったようなものを適量だけ使ってくれ。 それから換気もしっかりやってくれよ。 

Surly フレームステッカーの取り外し方。

デカールを剥がす場合には、クレジットカードなりプラスチックのスプーンなり、何か硬いエッジのものを使ってくれ。 あまり硬すぎるとダメだぜ。塗装をえぐったり、傷めたりするからな。 クレジットカードの端でデカールを突っつく前に、ヘアドライヤーを使って接着剤を柔らかくしておこう。 デカールを剥がしたら、接着剤の除去剤を塗布して、残ってる接着剤をきれいな柔らかい布でふき取ってくれ。 それからアルコールか多用途洗浄剤でこすって、プロがやったみたいに仕上げるんだ。

他にもっと簡単な方法もあるけど、塗装やその下のスチールを傷めるおそれがあるし、何より君自身に危険がおよぶので、この方法は言っちゃだめだと言われた。 どんな方法かは教えてやらないぞ。 一言だけ言うなら熱しすぎたり、キツい化学薬品を使ったりして痛んだ場合、それでフレームを補償しろと言われたってできないからね。 そう君に伝えてあるはずだと、たぶん言うよ。

Surly フレームステッカーの貼付け方。

古いデカールが上手く取れたとして、次は表面を脱脂剤やラビングアルコールみたいなもので清掃する番だ。 新しいデカールを貼り付ける前に、チューブの表面を乾かして、泥やグリースをすっかり落とさなきゃならない。 

デカールはパッケージ化されてて、3 層で出来ている。 デカール本体は、上に乗ってる透明なプラスチックの層と、デカールの裏側の接着剤を覆ってる紙で、サンドイッチ状態になってるんだ。 接着剤はかなりネバネバだぞ。 どこかにくっつくと取れなくなる。たとえ場所を間違えても、だ。  

表のプラスチックも裏の紙も付けたままで、フレームチューブの付けたい位置に置いて、それでいいかしっかり確かめてくれ。 デカールのカバーに縦横のセンターラインを描いたら、歪めずに取り付けられるかもしれないね。 貼り付ける位置を決めたら、デカール上端に沿ってテープを使ってフレームに重ね合わせて、その位置を保持するんだ。 

チューブから離してデカールを持ちながら、バッキングペーパーを注意深く取り外してね。 デカールがチューブに触れないよう注意。 おっと。

一番上 (テープのあるところ) から始めて、デカールの真ん中で、デカールを付ける場所に押し始めるんだ。 そっと、でもしっかりと圧力をかけて、真ん中の上から (テープのそば) 外側、そして下側へ押していくんだぜ。 ゆっくりと、しわや泡ができないようにね。  デカールはビニールじゃないんで、そう簡単に引き剥がして初めからやるわけにもいかないからね。 慌てず、慎重に、な。 気を付けてやってくれ。 気楽に。 そうそう、それでいい。

ステッカーを貼ったら、もう一度全体を上から押してフレームにしっかり付いていることを確認することが大切だ。 片方の端から始めて、少しずつステッカーからセロファンを剥がしていく。 うまくやるには、セロファンをフレームチューブと平行に、角度を付けて引っ張るといい。 無理に剥がそうとすると、完全にくっ付いていないステッカーも剥がれることがあるから慎重に。 その場合は、残ったステッカーを剥がして、やり直しになる。 

じゃあもうちょっと擦って完全にくっ付いてるか確かめよう。 くっ付いてる？ ま、何にせよだ。 ビールでも飲んでちょっと様子を見ようぜ。 満足行ったかな。

これから、反対側に取りかかろう。