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自転車。パーツ。カオス

Surly を買ったばかりかい?おめでとう。絶対気に入るはずだ。その新しい Surly が初めてのスチールフレームだとしたら、俺たちが何年も言い続けてきたことがわかるかもな。スチールフレームならではの乗り味があるってことさ。少しばかり気をつければ、20~30 年は今と同じ状態で乗れるよ。

追跡と直面

Surly のに限らず、あらゆるフレームに最初にするべきことは、有能なプロフェッショナルに準備してもらうことだ。ヘッドチューブ、フォーククラウン、ボトムブラケットシェル (クランクベアリングがフィットする) をフェーシングするのはいい考えだ。  フェーシングで余分な塗料や金属を取り除き、チューブの端の表面を並行にして、ヘッドセットまたは BB の全ピースを直角にして、余分な圧力や摩擦でベアリングを早々と損傷してしまう「ホットスポット」を無くして、スムーズな操作ができるようにしよう。 Surly のフレームでは普通は (あったとしても) そう多くの金属を取り除く必要はなくて、余分な塗装だけ対処すればいい。 下手をすると、仕上げで材質を削り過ぎてしまう場合がある (BB シェルやヘッドチューブに使用している金属とか)。 これはちゃんとした調整のために適切な幅のスペースが必要になる、アウトボード型のボトムブラケットベアリングには特に有害だ。 もう一度言うけど、この仕事は何をどうすべきか正確に分かってる人がやらなきゃいけない。 

多くのヘッドチューブの仕上げに必要な工具はリーマーだ。 これはチューブの端を薄く削るだけじゃなくて、ヘッドチューブ内部の周辺を工作することもできる。 Surly のような高品質のフレームでは、製造時の許容範囲がしっかりチェックされているので、ヘッドチューブ内に余分な塗料が入ってしまった場合をのぞいて、普通リーミングは必要ない。 リーミングはリーマーが研ぎ澄まされていて高品質で、経験のある人が行えば、多分そんなに害はないだろうね。 本当に必要なのは、仕上げそのものだ。 

Surly フレームは塗装前に仕上げているので、ヘッドチューブと BB シェルの端の塗装をカーペットナイフの刃先で剥がすことは可能だ。 通常はこれでもなんとかなるし、お金もかからないんだが、しかし適切な方法でやった方が部品が長持ちする。  

次に、ボトムブラケットシェルを調べよう。スレッドに余分な塗料がある場合は、BB スレッドカッターで取り除く。フレームにハンガーがある場合は、変速機ハンガースレッドでも同じことを行う。

ディスクキャリパー取り付けタブもフェーシングしたいと思うかもしれない。 タブをフェーシングするとキャリパーをフラットで、均等で、真っすぐな接触面で取り付けることが出来る。 最近はほとんどのディスクキャリパーは調整ができるようになっているので、実際フェーシングは必要ないんだけど。 またシングルポジションの取り付けプレートでだけ有効だと知っておいてくれ。   

もしそう選択するなら、現時点で全てのパーツを取り付けることができるけど、俺たちはチューブの中も保護することをおすすめする。

チューブの中にさび防止剤を塗布する

フレームの外側は塗料でしっかりとコーティングされている。塗装部分がへこんでも、表面は乾くので、錆は広がらない。そのため、傷がついても修理する必要はない(もちろん、戸外でタープの下に置いておく場合は、より錆が進む場合がある)。しかし、フレームチューブの内側は錆びやすい環境だ。水がフレームの内側に入ってくる。そうなんだよ。水はちょっとした隙間にしみ込む。例えば、シートチューブの下にはホイールから水が跳ねるので水が入る。

チェーンステイの内側に小さな穴があるだろ?フレームを溶接する時のガスを抜く穴なんだけど、チューブの中に空気を入れる役目もあるんだ。すごいよな、でも、それだけじゃちょっと足りない。防錆剤のようなものでチューブの内部をコーティングするのは実にいい考えだ。フレームにコンポーネントを組み込んでいない状態でやるのが一番いい。 フレームの準備ができたら、JP Weigle Frame Saver か、モータースプレーオイル、それか煮亜麻仁油を用意しよう。どれもチューブの内側をコーディングすると最初から錆を防ぐことができる粘度の高いオイルだ。Frame Saver はエアロゾル缶に入っていて少しばかり毒性があるから、説明書をよく読んでフレームの隅々までスプレーノズルで吹き付けよう。1 缶でだいたい 3、4 台分のフレームに使える量になる。ただし、一度に処理するには 1 台分のチューブだけにしよう。取扱説明書通り (それかちょっと多いかなぐらい) の量をスプレーして、フレームを回せば、内面全体がコーティングされる。ヘッドチューブやフォークレッグなど全てのチューブをコーティングするのを忘れないように。丸一日くらいおいて中の空気が抜けてジェル状になったら、フレームの外側に余分に付いたものを拭き取ろう。BB のねじ、ヘッドチューブの端と内側、シートチューブに軽くグリスを縫いったらパーツを付けて走りだそう。バイクに役に立つヒントをもっと知りたかったら、スピューで探してくれ。