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自転車。パーツ。カオス

調子はどうかな

今日は冬のバイクパッキングを始めたいと思っている人向けの話だ。 話を進めやすいように言葉の定義から始めるとしよう。
 

が一年で一番寒い季節だといっても、2月の北海道と沖縄の宮古島の夜ではだいぶ違う。 ここでの話は雪や氷があって、気温も氷点下を想定している。 自転車が犬ぞりみたいなもんだな。
 

バイクパッキングは、マウンテンバイクとキャンプを組み合わせたものだ。 何週間もかけて国中を回る旅もあれば、家の近所で一泊するだけの旅もある。 共通するルールは、舗装された道を通らず、必要最低限のものだけを持っていくこと。

Bikepacking.com とか YouTube みたいに、インターネットには冬のツーリングやキャンプがテーマの読み物や動画などがたくさんある。 フレックがお勧めのウィルダネスガイド、 クリフ・ジェイコブソンが書いたものもある。 ただ、専門家のアドバイスというのは、初心者には消化しきれないこともよくあるんだ。 だから、Surly では「無理しないこと」を伝えようと思ってる。 ランクはない。 評価なんてものもない。 ただ、荷物を積んだ自転車で走り回るだけのことなんだ。 というわけで、俺たちなりの冬のバイクパッキングチェックリストを作ってみた。 こんな感じだ。

1. ウェアとレイヤー

2.カーゴ

3.安全装備

4. 自分に合ったバイクパッキングバイク:

5. タイヤ

6. キャンプ

7.ヒント/コツ

8.ルート

ウェアとレイヤー: 寒冷地でのバイクパッキングに必要なウェア

凍てつく寒さの中で旅行を楽しむためには寒さ対策が必要だ。 一般的に刺繍より自転車を走らせるほうが体が暖まる。 レイヤー - 特に頭と足に重ね着することで暖かくドライに過ごせる。 これは、Surly の発明ではないが、科学的に認められている。

好みがあるだろうから、自分に合ったものを見つけるまでには試行錯誤が必要だ。 ライディングとキャンプを同じ服でしてみたり、作業ごとに服を変えてみたりできる。 恐れを知らないリーダー、ピンツ・グジッドは、どんな時にも重ね着で体温調節をすることを勧めている。 「汗をかかなければ、着替えも少なくてすむのさ」

頭蓋骨のためには、ヘルメットの下にウールのライニングが付いたサイクリングキャップをかぶるのがいいだろう。 風を通さないものがポイントも高い。 首や顔などむきだしの部分を温めるには、メリノウールのネックゲートルは使い勝手がいい。

メリノウールは重量の 3 分の 1 の水分を吸収することができるので、体が湿ったり冷えたりすることがない。 体にフィットしたジャージとパンツは体の汗を吸い取り 2 ~ 3 日は臭いも抑えてくれる。 雨や雪が降ってきたらい薄手の防水性の高いアウターシェルを着よう。 ピンツは「重ね着するものはすぐに取り出せるようにしておくのがいい」と言っている。 「俺は旅の間ベースレイヤーの上は 1 セットの服だけで過ごしてる。止まるたびにフードの付いたフワフワのダウンジャケットを羽織ってるよ」

足の感覚は動かすことで維持しやすくなる。 メリノウールのミッドウェイトやライトウェイトのクルーソックスが役にたつ。 気温が氷点下ならハイソックスがいいだろう。 冬用のサイクリングブーツは、足の指を動かす余裕があるものを選んでほしい。 冬用のサイクリングシューズには、「ちょい寒」から「厳寒」用まで用意されている。 荷物を軽くしたいなら自転車に乗っている時も薪を探す時にも履けるようなブーツがいいだろう。 余計なブーツを持っていく必要がなくなれば、帽子や靴下、ベースレイヤーや手袋、ハンドウォーマー、マネキンパーツなんかを積み込む余裕ができる。

 

カーゴ: 持っていく物と持っていき方

オートキャンプなら簡単だ。 トランクに鍋やフライパンを放り込んで出発するだけ。 最初の数回は、バイクパッキング用の装備の積み込みは頭を悩ませるだろう。 経験を積むうちに、必要なものと必要じゃないものがわかってくると思うけど、まず手始めに、過去のブログ記事でフレックが書いていたことを読んでみよう。

  1. 使わないものは持っていかない(救急セットは使わない方がいいけど、言いたいことはわかるだろう)
  2. 使い道が多いものほど役にたつ。

初めてでもできるかって? まあ、難しいかもね。 荷物が多いといろいろ大変なので、荷物を減らして少しでも快適にすることを考えよう。 必要なものリストは Bikepacking.com を見てもらうとして、初心者に欠かせないものだけを持っていきたいなら、下にリストを用意した。 覚えておいて欲しいことは、楽しむためにはブランド物の最新で最高のギアが必要なわけじゃないってこと。 持っているもので事足りるかもしれないし、足りないものは友達から借りることもできる。

持っていく物

  • クローズドセルスリーピングパッドはインフレータブルのものより暖かい。 どっちにしても雪の上に直接寝るより暖かい。 大寒波の中でも最大限の暖かさと快適さを得るためには、断熱インフレータブルパッドの下にクローズドセルパッドを敷くのがいい。 家に帰りたくなくなるかも。
  • 寝袋 — 使用温度表記を確認しよう。
  • ゆとりのあるスペースが欲しかったらシングルメンブレンのソロテント、包まれた感を楽しむなら ビビーサック、自分でシェルターを作るなら丈夫なタープを使うことを検討するといい。. タープは、風よけや、荷物のカバー、担架を作るのにも使えて便利だ。
  • フォームロール — 安いフォームロールや古いヨガマットを切って、座る時や着替える時に地面の上に敷くんだ。
  • ホワイトガスストーブ気温が低い場所では、プロパンやアルコールより信頼できる。 Esbit ポケットストーブもおすすめ。
  • お湯を沸かしたり、MRE を温めるために 500ml のステンレス製のナベを持っていこう。
  • ドライフード (MRE) — 水分を多く含む食品は凍ってしまう。 パンなどがそれだ。 知ってたかな? とにかく、MRE は軽くて調理も簡単なんだ。 しょうゆの小さなボトルを持っていくと美味しい時間を過ごせるだろう。
  • スプーン — タイヤレバーが見つからない時に金属のスプーンやフォークを使っている人がいるけれど、それはともかく、2月の焚火で何か食べるなら木製かプラスチックの食器の方が安全だ。 金属だと、熱ければ唇を火傷するし、凍れば舌に貼りついたりすることもある。
  • 1 リットルのナルゲンボトル — 金属製の水筒は、口に貼りついたり、指が凍りそうになったりするが、プラスチック製のナルゲンだったらそういうことはない。 1 リットルは十分な容量だ。足りないときは雪を溶かせばいい。 プロのアドバイス: ピンツによれば、雪を溶かす時には最初に水を入れた方がいいらしい。
  • 断熱ボトルキャリア — 走っている間も、水やハニーレモンティーが凍ることを防いでくれる。
  • レザージャケット – 暖かいし、火にも強い。
  • Frost RiverのSven Saws — 木を切る。 折りたためる。 軽量だ。
  • ファイアスターター、紙、予備のライターとマッチ
  • ヘッドランプ 2 つと予備の電池

 

どうやって持っていくか

自転車に荷物を積むときには、シートを中心に前と後ろが均等になるようにするとバランスをとりやすくなる。 工具や食料、水などの重い荷物は、自転車の中央に良せるとカーブでも安定する。できればフレームバッグに入れておこう。 大きいけれど軽い荷物、テントやパッド、寝袋なんかは一緒に丸めて自転車の後ろ、リアバッグに詰め込もう。 残りの細かいものはハンドルバーバッグやラッグに入れて自転車の前部に積み込んでくれ。 多少重くなってもハンドルバーで安定するから大丈夫。

The racks and bags you need will depend on how many F×R×I×E×N×D×S DVDs you’re carting into the wilderness. Make sure the bag you choose isn’t too big for the rack you need it to sit on, and remember to pocket a few lashing straps in case things come loose or you need to fashion a splint.

身軽さ重視なら、軽量で取り付けも簡単なハンドルバーバッグやフレームバッグがいいだろう。 ただし、気温が低くなればなるほど、寝袋や防寒着などの必需品のスペースが必要になることは忘れないでくれ。

 

バイクパッキングの安全装備: 安心して過ごすために

緊急時のことなんて考えたくない人もいるだろうが、救急用品についても紹介しないわけにはいかない。 すぐ近くに薬局があるようなところでバイクパッキングするのでもない限り、基本的な救急セットをバッグに入れておこう。

他にもヘッドランプ、コンパス、紙の地図、切れるナイフ、かっこいいホイッスル、浄水剤、携帯電話と充電器、ポータブル DVD プレーヤー用の電池も忘れずに用意しておこう。 (ホイッスルについてはマジだぜ。 大声で助けを呼ぶより、ホイッスルの音の方が遠くまで届くんだ)

スペースブランケット(銀色のあれだよ)とポンチョがあれば、他の物が濡れてしまっても暖まることができる。予備のマッチを入れた焚火セットも同じだ。 ピンセットやドライバーなど、自転車修理に欠かせないものを入れたシンプルなツールキットも忘れないでくれ。 そして、いつもやってるように、どこに行くか、何日くらいの予定かを誰かに伝えておこう。 Surly はみんなの安全を願っている。

 

自分に合ったバイクパッキング: サバイバルガイドのセールストーク

「冬のバイクパッキングに合った自転車」を検索してこのページに来た人に朗報だ。 このページが正解。 すべてのカテゴリと同様に、必要な道具はどんな道を走るかで決まる。 サスペンションやギア、ホイールサイズについても検討した方がいいだろう。

ツーリングバイクは長距離走行に適しているが、氷や雪のオフロードを走るなら、高性能のトレイルバイクのほうが扱いやすいかもしれない。 太めのタイヤをはいたグラベルバイクならそんな地形にも対応できるけれど、やはりリジットやハードテイルの MTB に勝るものはないだろう。 フルサスバイクは、過酷なトレイルの衝撃を和らげてくれるかもしれないが、水やウイスキーのスペースがなくなってしまうかもしれない。 ファットバイクは、マウンテンバイクフレームの外観とフィーリングに、幅 3.8 インチ以上の太いオーバーサイズタイヤを組み合わせたものだ。 目的地に辿り着くまでの柔らかくて不安定な路面を走ることを想定して作られている。

ドライブトレインについてはどうだろう。 雪のルートだったら、ほとんどの時間をローギアのままで走ることになる。

ホイールサイズの話をすると、親友や恋人でも喧嘩になる。 26インチ、27.5インチ、29インチがどれも問題がない身長なら、29インチを試してみてくれ。 冬のバイクパッキングでは、大きなホイールが安定性、トラクション、快適性を向上させてくれる上に、加速性能や操作性の低下を補ってくれる。

自転車は個人の判断で・・・待てよ、買う必要はないかもしれない。 今持っている自転車のホイールセットを変えるだけで冬のバイクパッキングに対応できる可能性があるかもしれない。 でも、近所の Surly ディラーで新しい自転車を探しているなら、いくつか紹介しよう。

●      Ice Cream Truck: 100mm のリムに 26 x 5 インチタイヤを装着できる Ice Cream Truck は、最大限のタイヤクリアランスで、岩や木の根、溶けた雪や砂など厳しい路面でも最大限の力を発揮してくれる。

Surly Ice Cream Truck ファットバイク

●      Wednesday: まるでトレイルバイクのような乗り心地のオールラウンドファットバイクには、80mm リムに 26 x 4.6 インチのタイヤを装着するスペースがある。 テクニカルなトレイルや固くなった雪もお手の物だ。

紫の Surly Wednesday ファットタイヤ自転車

●      Big Fat Dummy: ファットタイヤ対応のオフロード、長距離用カーゴバイクだ。 荷物を軽くするという話をしたのを覚えているかな? それができない人にはうってつけの自転車だ。

ファットタイヤを履いた Big Fat Dummy ロングテールカーゴバイク

バイクパッキング用タイヤ: ノブとスタッド

Surly のトレイルタイヤ、黒背景

自分の走りに合った自転車とホイールサイズを選んだら、冬のバイクパッキングに適したタイヤを探す番だ。 軽量で早く転がるタイヤは魅力的だが、重くて耐久性のあるタイヤは、多少乱暴に扱ってもトレイルを走り続けることができる。 結局のところ、フル装備のバイクパッキングで避けたいことは、タイヤが駄目になったために森の外に出るはめになることだ。

地形によっては、スタッドタイヤや大きなノブがあるタイヤを試してみるのもいいだろう。 凍った路面を避けられないなら、スタッドタイヤが最適だ。 トレッドに埋め込まれたメタルスタッドが、ターン、ブレーキ、加速に大きな力を発揮する。

チューブレスレディの KnardDirt Wizard タイヤには雪や泥に食い込むノブが戦略的に配置され、雪のない場所でも優れたトラクション性能を発揮する。26+、27.5インチ、29インチホイールに対応する。 もっと幅が欲しかったら、26 x 4.8 インチの BudLouがある。サイプのある 7mm のノブで雪にも強い。

なぜチューブレスレディか? トレイルの岩や強い衝撃でチューブに穴が開く可能性があるが、雪に覆われていると手遅れになる前に、それらの危険を認識することは難しくなる。 低圧にしたチューブレスタイヤで走るというのも、ドロドロになった雪道のトラクションを高めたい時には役に立つ。

 

キャンプ: 最重要ポイント

冬のキャンプが初めてだったら、短く簡単にすませた方がいい。 週末をずっと惨めな思いで過ごさずにすめば、また冬のバイクパッキングに行こうと思える可能性も高くなる。 惨めな思いについていえば、天気予報が気に入らなければ家にいることだってできる。 ライディングやキャンプには気温 10 度から 20 度くらいがちょうどいい。 それより寒いと装備や経験が必要になってくるし、暑くても不便なことが多くなるんだ。

冬のバイクパッキングのキャンプサイト

ほとんどの公園やキャンプ場は冬になると閉鎖されるから、バイクを止めるのにいい場所を見つけたらトレイルの脇でキャンプすることになるかもしれない。 自炊するためには、それ用のギアも持っていく必要がある。 キャンプサイトを選ぶには、アクセスしやすくて、誰にも笑い声や話し声が聞こえないくらいに離れた場所がいい。 なにか起きたら早めに引き返すことを恥じてはいけない。 車での移動もあるなら、近くに車を停めておくとすぐに出発できる。

夜を過ごす場所に着いたら、まず乾いた服に着替えて火をおこそう。 薪を集めて支度をしよう。 ピンツは、キャンプのほとんどの時間を寝る前の大きな焚火と朝食用の小さな焚火用に薪を用意することに使っているそうだ。 雪をどけたり、地面をならしたりしたら、明るいうちに寝床の支度をしよう。 そして、あたりを散策しながらどんな場所なのかを知っておこう。 快適に過ごす準備ができたら Bluetooth スピーカーでお気に入りのロックでもかけてくれ。 他にも食事をしたり酒を飲んだり、血行を良くしたり、瞑想にふけったり、時間の過ごし方はいろいろだ。

 

Surly が贈る快適なキャンプのヒントとコツ

  • 環境への影響を最小限に抑えるために、跡を残さない 7 つの方法を確認する
  • 経験豊富な人と行く
  • 緊急時に備えて携帯電話を無駄に使わない。 携帯電話やバッテリー、電子タバコは寝袋に入れておくと夜の寒さで消耗することを防げる。
  • できるなら、ヘッドランプを装着したまま寝る 500 ルーメンで光る額があれば、暗闇で物を探すのも簡単だ
  • 湿った服は寝る前に寝袋の奥(足元)に入れておこう。 暖かい方が早く乾く。 注意: 長めの寝袋が役に立つのがこういう時。
  • お湯を沸かしたら凍らないようにナルゲンボトルに入れて寝袋に入れておこう。 ボーナス: とても暖かい!
  • ソーセージ、クラッカー、チーズみたいな脂肪分の多い食べ物は凍らない。
  • ウイスキーも凍らない

 

バイクパッキングのルート: 迷子にならないように

雪のバイクトレイルを走るライダー

冬のバイクパッキングでは、慣れ親しんだ場所を新しい方法で楽しむことができる。 知らない場所もね。 ウィスコンシン州にある 100 マイルの「Tour De Chequamegon」やミネソタ州北部にある 180 マイルの「 Straddle and Paddle」など楽しい時間を過ごせるいろんなルートがある。 ロッキー山脈の「Great Divide (GDMBR)」は全長 2,600 マイルもあって、きつい登り坂だらけだ。 モンタナ州、ワイオミング州、コロラド州、ユタ州などになる他の壮大なルートは Bikepacking のウェブサイトで見ることができる。そんな大掛かりな旅行をする前に自分が住む地域の音や匂いを知る旅にでることだってできる。 家からそう遠く離れない 1 泊旅行が一番楽しいことも多いし、結局のところ、実際に行ってみないと最高のバイクパッキング旅行は体験できない。 手頃なところから始めて、疑問をなくしていって、無事に帰ってくる。実際にやってみる以上に身に付く方法はない。 家に帰ったら、どんな風だったか知らせてくれ。 知らせなくてもいいし。 そこは好きにしてくれ。